~呼ばれて飛び出て、ジャジャジャじゃぁぁああんん!!~

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三奈の小さな後ろ姿を眺めながら、俺は目を閉じた。 少しだけ、本当に少しだけ寝てしまった感覚に襲われる。 あれ?誰かいる? 朦朧とする意識の中で、女性の手のような、繊細で温かいものが俺の頭を撫でる。 ハッ!と気がつく、時計を見ると時間が5分ほど経過していた。 辺りを見渡しても、誰もいない。 こんな短い時間に、夢でも見たのかな? 「あれ!?体が動く…?」 あれほど酷使した体が、すんなりと動いた。 疲れも無くなっている。 なんの取り柄もない龍樹だが、確かに回復力だけは多少自信があった。 どんなに稽古をしても、体力や力は上がらなかったが、失った体力や気道力を回復する時間は、だんだんと短くなっていたのだ。 それにしたって今回のこの回復力は異常と言えた。 「???」 龍樹は自分の腕を回してみたり、ジャンプしてみたりと、体に異常がないことを確認する。 不思議なこともあるもんだ。 疑問に思ったが、元来あまり考え込む性格では無いので、すぐに思考を止める。 まぁ、いいや。これで思ったより早くゲーセン行けるし♪ まずは、翔貴と源太にメールメール♪ 道場から、軽い足取りで自室へと戻っていく。
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