~呼ばれて飛び出て、ジャジャジャじゃぁぁああんん!!~

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2人はいつも集まる地元駅前にある銅像の近くにいた。 「よぉ!」 「お待たせ!」 「は、早く行こうぜ!女子高!」 源太は今にも走りだしそうな勢いだ。 ったく、女に飢えすぎだって(笑) だからモテないんだよ。 って俺もか。 「今日さ、朝から親父の稽古だったんだよ。マジだるい。」 「マジで!?そりゃダルいな~。それにしては走って来たよな?」 そう、いつもなら稽古後はもっとぐったりしているはずなんだ。 「なんか、不思議な夢見てさ、その後不思議と体が軽いんだよな。」 「そんなこといいからさ、早く行こうってば!」 源太が急かす。 「分かったよ。ゲーセン行こうぜ。」 ゲーセンにはプリ機が何台も並んでいる。 実は、大体どこのゲーセンも男だけでのプリクラ利用は禁止されている。 昔、盗撮をしていた奴等がいたみたいで、全国的に男子禁制になったみたい。 くそ!もう少し早く生まれていれば!俺達にもチャンスがあったかもしれないのに! ってな訳で、ジャンケンで負けたやつは女装しなくてはならない。 源太に妹の制服を内緒で持ってきて貰っていた。 女子の制服を着れるって羨ましいと思った君。 俺は年下には興味がないのだよ。 狙うは女子高生オンリー! だからジャンケンで負ける訳にはいかんのだー! 『最初はグー!!ジャンケンポン!!!』 おっしゃゃゃあああ!! 勝った!ざまぁみやがれ! 負けたのは翔貴だ。 「はぁ!?マジかよぉ!何で俺なんだ?か、神よぉおお!」 いつもクールキャラを気取ってる翔貴が激しく取り乱してます。 まぁ、こいつは3人の中で一番中性的で、綺麗な顔をしている訳だから、適任だ。 「早く着替えてこいよ。」 「いや、やっぱり辞めない?」 「ダぁメ😁❤早く着替えておいで💓母さんの化粧品も拝借してきたから」 渋々トイレへと着替えを持って入る翔貴。 待つこと10分。 「はぁ。これで文句ないだろ。」 『か、可愛い😱』 俺と源太の声がハモる。 予想以上に可愛いすぎる。 完全に女の子だ。 これじゃ、バカにできない。 下手したら惚れてまう❤
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