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「龍樹、きもち悪い…。ニヤニヤ……。」
「う、うるせぇよ。お前には関係ないだろ。嫌ならいちいち人の顔を見るなよ。」
今、龍樹に話しかけたのは、訳あってこの家に居候している女の子で、名前は【黒乃 三奈(くろの みな)】黒髪ぱっつん。いわゆるおかっぱに近い髪型をしている。普段は無口でシャイな14歳だ。
どかっ!
「ィっっった!」
「お前、女の子にはもっと優しくしろ。
怖かっただろ~。三奈ちゃ~ん。よしよし。」
俺を小突いた手で、三奈の頭を撫でる。
親父は本当に三奈に弱い。
三奈にってより、女という生き物全般に弱い。
さっきの俺より、今の親父のほうがよっぽど変態的な顔をしている。
下手すりゃ変質者だ。
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