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プロローグ
俺、天川 優喜は7月10日の夜、椎名 匠、金崎 秋水、緒方 政也、源 崇典とともに学校にいた。
「なんで夜の学校に来なくちゃダメなんだ?」
玄関で靴を履き替えながら匠に聞くと
「この学校ってさ、出るらしいんだよ」
靴を履き替えるなり、匠が答えてくれた。
「何が出るんだ?」
廊下を歩きながら匠に聞くと代わりに緒方が答えてくれた。
「そりゃ、幽霊だろ」
それを聞いて崇典が
「幽霊ね、居るわけねぇだろ」
すると、「でも」と続けながら金崎が話し掛けてきた。
「見たって奴も多いぜ、特に購買の近くが有力だぞ」
他の4人が話し合っている内に俺は考えていた。
(家に帰ったら何しようかな)
その数分後、俺のそんな甘い考えは根本から壊されることになるのを俺はその時はまだ知らなかった。
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