四章†線戦メンバー†

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さらにゆりは「でも」と続けて 「それより重大な事ができたから、トルネードは中止にするわ」 ゆりはトルネードを中止にすると言いだした。 「なぜ中止にするんだ?」 すると、音無がゆりに質問していた。 ゆりはいきなり、窓から外を見て 「音無君と優喜君達以外は知ってると思うけど……」 ゆりは一つ間をあけて 「遂にこの時が来たわ」 その言葉を聞いてから音無が聞いた。 「何が始まるんだ?」 「天使の猛攻よ」 音無はその言葉を聞いて驚きつつさらに続けた。 「何故なんだ?」 音無が聞くとゆりはゆっくり口を開けた。 「テストが近いからよ」 『えっ?』 2人揃って固まってしまった。俺はゆりに質問する事にした。 「テスト?あの期末あたりにあるテストか?」 俺が言うとゆりの代わりに後ろのソファーに座っている高松が答えた。 「考えてみたら簡単な事です。我々に授業を受けさせる事も大事なことですが、テストでいい点を取らせる事も大事なことです」 高松が話し終わると、ゆりは振り返って白い帽子をかぶると、大山にカーテンを閉めるように指示し、 「けど……このテスト期間逆に天使を陥れるチャンスになるかもしれない」 「何か思いついたらしいなゆりっぺ、聞かせてもらうぜ」 俺の向かいのソファーに座っていた藤巻が相づちをうつと、ゆりは歩きながら答えた。 「天使のテストの邪魔を徹底的に行い赤点を取らせまくる、そして校内最下位に突き落とす」 「それが何になるの?」 「名誉の失墜、生徒会長として彼女は威厳を保って居られるかしら?」 「それで弱くなるのか?」 「少なくとも教師と一般生徒の見る目が変わるわ。それには今まで無かった変化が生じる」 「それはどんな?」 「さぁ?そこまで私には解らない」 そこまで言ってゆりは唐突に天井を眺め始めた。
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