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「テストの際の席順はその日の朝、くじ引きで決定する」
教室に着くなりゆりがそう言ってきた。そして奏(天使)を見て
「あの前の席を当てなさい」
と言ってきた。奏の席は前から2番目だ。
「そんな無茶な」
俺が言う前に日向がそう言った。とりあえず、くじ引きの列に並ぶ。
日向から引く。
「20、はずれた~」
2番手高松
「11、天使からは遠いですね」
3番手大山
「33、うわぁ全然だめだ」
「俺か…」
そう言いながら音無が4番手で引きに行く。
「25、と俺も遠いな」
次は緒方の番だった。
「6、天使の3つ後ろだな」
続いて匠が引く
「28、反対方向だ」
秋水の番
「39、斜め前だね。」
「惜しかったな、ニアピンだぞ」
そう言って源が引く
「15、先頭だな……ピンチだ」
なんか落ち込んでいた。
「優喜の番だぞ」
「あぁ、悪い」
日向に注意され自分の番だと知ってあわてて箱の前に行った。
箱の中に手を入れて紙を一枚とって開いて見る。
「18、音無の隣か……」
「キャー!一番よ―――――」
ゆりはもうくじを引いていたってダメじゃん!
「ってコノッ!コノッ!」
きずいたようだった。ゆりは我に返って俺達の方を向いて
「近くに誰か居ないの?横でも前でも良いから!」
すると、俺達の後ろにいきなり竹山が表れて
「1つ前です」
キラン
メガネを輝かせて答えた。
「何をすれば良いんですか?」
竹山がゆりに質問するととりあえず、ゆりの席の周りに行くことになった。
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