一章 †開幕†

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一章 †開幕†

「購買までもう少しだぞ、準備はいいな?」 気がつくと、俺達は購買部の部屋の前に来ていた。 「じゃあ、開けるぞ」 匠の声に合わせて ガラガラ とドアが開いた。ところが中には言っていた幽霊何て居らず代わりに居たのは――― 「……女の子……?」 俺がぽかんとしていると、緒方が「あっ」と言って 「俺知ってるよ、この女の子の格好」 と言うのでよく観ると、その格好は――――― 「――シャナだよ!」 確かにその格好はシャナだった。すると、シャナの姿の少女はいきなり 「あなた達はこの世界の人?」 『はい?』 五人そろって聞き返してしまった。 「…だから、あなた達はこの世界の人かって聞いてるのよ!」 その子が可笑しな事を聞いて来たので俺は――― 「まぁ俺達はこの世界人だけど、君もでしょ?」 すると、少女はすぐに 「私はこの世界の人ではな――――」 多分少女はこの後「――い」と繋げたかったのだろうがそれは途中で切られてしまった。 理由は俺達と少女との間に何か、キュウピーのキャラを大きくしたような物体が現れたのだから。
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