二章†闘う力†

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「自分で好きに創れるのか?」 シャナに聞いて見ると 「何度も言わせないでよね。何でも創れるわよ。」 と言ってくれたので「サンキュー」と軽く礼をして、再び考え始めた。 (武器か……やっぱ剣かな、俺的にはバスターソードがいいな。……でもそれじゃあ動きが遅くなって迷惑になるかも……双剣になれればな―――――そう言えば俺の考え通りになるなら―――――) 「出来たみたいね」 俺が目を覚ますと、みんなそろって俺を見ていた。 「一つ目は何にしたんだ?」 そう匠が聞いて来たので俺は言うよりは見せた方が早いと思って見せることにした。 「月の布!バージョン1」 俺がそう言うと、《OK、MyMASTER》と、月の布が――――― 「ってこいつ喋るんかい!」 俺が驚いている内に月の布は俺の考えた武器の形になっていた。 「これが、天川の考えた武器か?」 「あぁ、これが月の布バージョン1『バスターソード』だ」 俺は匠に聞かれてからそう答えた。 「すごいな…」 「よく考えついたな」 緒方や秋水にも褒めてもらい少し浮かれていると 「よし、これで全員武器を持っているわね」 そうシャナが言い出したので俺は 「あれ?秋水の武器は?」 と、聞くと答えは秋水からではなく、シャナから返って来た。 「秋水には武器は必要ないわよ。今行く世界にはね」 そう返って来た。俺はよくわからないので「ふーん」と合いの手をやっておいた。 秋水の武器が決まったのはそれから二つ目の世界に行ってからだった。
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