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高台で辺りを見張るランポスの岩下には、キノコがいくつかみえる。
あの中に、特産品のキノコがある確率は高い…というより確実にある。
「…やりますか?」
声と気配を消し、コウキに聞いた。
「ポテ子は待機。ランポスはアタシがやるから♪」
そうゆうと、コウキは足下に落ちていた掌ほどの石を拾い、ポテトの返事を聞かずに駆けた。
その存在に高台のランポスが気づいたのと、ほぼ同時だろうか。
コウキは走りながら、手に持つ石を高台のランポスに投げつけた。
石はランポスの頭部に当たり、他の仲間へ敵の合図をする前に悲痛の声をあげながら、高台から足を踏み外し、落ちた。
速度を保ちつつ跳躍。
コウキは空中で双剣を構え、草に顔を突っ込んでいたランポスに、右手の赤い剣を突き刺した。
落下速度とコウキの重さ それに武器の切っ先が鋭い事もあり、ランポスの胴体に抵抗なく突き刺ささり、勢いで押し倒れたランポスは絶命した。
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