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押し倒されたランポスの傷口から沸騰した血液が溢れ出る。
目の前で仲間を殺されたランポスが、甲高い声をあげた。
他の仲間への警告合図。
鳴ききる前に、コウキは左手に緑色の剣を腰から抜刀し、そのまま斬りつけた。
その白刃は、ランポスの喉元を切り開き、警告合図を中断させた。
素早く右手の剣を引き抜き、喉元を切られ怯むランポスを蹴り倒した。
奥を徘徊していたランポスが異常を察知してこちらを覗いた。
目の前で倒れている2匹の仲間。目の前に立つ、ハンターの姿。
牙を剥き出し、怒りを露わにするランポス。
ここまで僅か数十秒…いや、それ以下か?
ポテトは、その並外れたその動きに魅力されていた。
身体が動かない…。
汗ばむ拳を強く握る。鼓動が高まる。
これが、狩り…。
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