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やや大きめの段差に車輪がかかった揺れで、ポテトは目が覚めた。
ボサボサに伸びきった前髪をかきあげ、馬車の窓から外の様子をうかがう。
奥に見える丘…正式狩猟地区になっている【森丘】か…。
そろそろ停留所に着く頃なのだろう。俺以外にも乗る人々は自らの荷物を手に持ち、降りる支度を整えていた。
「お待たせいたしました。、カルプリナ。お忘れ物のないよう、お気をつけ下さい」
アプトノスの綱を持つ男が、やる気なく言う。
ポテトも、自らの荷物をなんとなく確認する。
ポシェット…太刀…頭防具………あれ?
その時であった…自らの手荷物の異変に気がついたのは…。
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