16人が本棚に入れています
本棚に追加
声のトーンが高い主に振り返る。
光沢があり、肩までスラッと伸びる銀色の髪に気品を感る。とても印象的だ。
ポテトよりは年上の女性だろうか…身体に身に着けているのはみたこともないが、それが防具であるのは確かだ。
同じハンターなのだろう。
「はい…行きますけど」
「アタシも一緒に行っていい?」
同じクエストには3人まで同行できるが、採取ツアーに行きたがる人も珍しかった。
「まぁ…構いませんけど…モンスター狩猟が目的ではないですよ?」
「うん、大丈夫!よかったぁ!他にハンターいなくて困ってたの。アタシ、コウキ♪【コウキ・ルイスラーナ】」
コウキはそう言って、深々とお辞儀をする。
「あぁ、ご丁寧にどうも。ポテトって言います」
「ポテ子君ね!」
「いや、ポテ…」
「じゃあ、ポテ子!しばらくよろしくね♪」
なるほど。この人は自分のペースを崩さないタイプの人間らしい。
「肉食系のモンスターは、お姉さんに任せなさい♪」
コウキ【お姉さん】はそう言って、自らの胸を自信満々に叩いた。
最初のコメントを投稿しよう!