出会い

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   声のトーンが高い主に振り返る。    光沢があり、肩までスラッと伸びる銀色の髪に気品を感る。とても印象的だ。  ポテトよりは年上の女性だろうか…身体に身に着けているのはみたこともないが、それが防具であるのは確かだ。    同じハンターなのだろう。   「はい…行きますけど」   「アタシも一緒に行っていい?」    同じクエストには3人まで同行できるが、採取ツアーに行きたがる人も珍しかった。   「まぁ…構いませんけど…モンスター狩猟が目的ではないですよ?」   「うん、大丈夫!よかったぁ!他にハンターいなくて困ってたの。アタシ、コウキ♪【コウキ・ルイスラーナ】」    コウキはそう言って、深々とお辞儀をする。   「あぁ、ご丁寧にどうも。ポテトって言います」   「ポテ子君ね!」   「いや、ポテ…」 「じゃあ、ポテ子!しばらくよろしくね♪」    なるほど。この人は自分のペースを崩さないタイプの人間らしい。   「肉食系のモンスターは、お姉さんに任せなさい♪」    コウキ【お姉さん】はそう言って、自らの胸を自信満々に叩いた。
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