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「―――ありがとねポテ子!後で返すから!」
「いや、研石くらいいいですよ」
狩猟エリアの森丘のキャンプに到着し、ポテトはコウキに研石を渡した。
「じゃ、行きますか♪ポテ子は何が目的なんだっけ?」
「今、お金がないので、特産品目当てですね…特に必要な素材はないんですよね…」
「なら、ポテ子はひたすら採取してていいよ。アタシはポテ子周辺の警備してるから!」
コウキは得意気に言う。
それに合わせて、俺達はキャンプを後にした。
「……そういえば、コウキさんは何か目的あってここに来たんじゃないんですか?」
「あぁ、アタシの目的はもう【終わった】かな?」
―――終わった?
「言えないんだけどね♪」
―――とても楽しそうに答えるな…。
キャンプから抜けると、目の前には広大な川がある。
川沿いを歩いていくと、野生のアプトノスが草を貪っていた。俺達の事はチラリとみたが、またすぐに草を貪り始める。
「特産品なら、【特産キノコ】がはやいかな?あそこの段差の先が森になってて、その中にあった気がするよ!」
コウキの指差す方向には、確かに森に入れそうな道があった。
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