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コウキの後に続き道を進むと、日差しを遮るほど鬱蒼とした森に入った。
森に入った時、前にいるコウキが立ち止まり、手を出しポテトを止めた。
静かにコウキが指差す先…そこにポテトを制止した理由があった。
―――ランポス。
空のような青い身体で、二足で素早く動く小型肉食恐竜
前足の鋭い爪と牙、そして獲物に飛びかかる脚力が特徴だが、奴らの一番の武器は【集団性】だ。
一匹、単体ならそこまで恐れる相手ではないが、それを補い、向上させるように、常に群で行動している。
「……5匹」
コウキが静かに呟く。
ポテトも数を数える。
周りを見渡せるような大きな岩の上に1匹…。
茂みに頭を突っ込み、何かを貪っているのが1匹に、その横にもぅ1匹
その奥…今は木の陰になりみえないが、その奥に何かの気配は感じた。
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