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「ねえタクト!いつまで遊んでるの?バッジ必要でしょ?」
「あ,いけね!」
タクトはタッツーをボールに戻すと慌ててツツジの元に戻ってきた。
「はい、ストーンバッジよ。あなたのトレーナーとしての実力,素直に認めるわ。」
「あ…ありがとうございます。」
タクトはバッジを受け取り、喜びと同時に少し武者震いがした。これからチャンピオンを目指して旅に出るのだ。
「よかったな!タクト。」
「わたしのアドバイス役に立ったでしょ?」
「今日は素直に褒めてやるよ…。」
3人の友達も祝ってくれる。タクトはみんなが待っていてくれたことが嬉しかった。
「ありがとうみんな。じゃあ早速行くか!」
「そうはいかないわ!」
「え…なんで?」
「なんでじゃないわよ。あんな点数でこのままカナズミから出す訳には行かないわ!貴方みたいにバトルだけ強いトレーナーが一番危険なんだから!」
「じゃあまさか…」
「そうよ補習よ補習!これから3時間面倒見てあげるから覚悟しなさい!」
タクトは思わぬところから攻撃を受けた。バッジをもらってから補習をやらなくてはいけないとは…。
「そんなぁ…。」
「あ~あ。まあそんなことだろうと思ったぜ。まあいいやナオキ、俺とバトルしようぜ。」
「何言ってるのケン。あなたもよ。」
「ええ!?」
フィールドには2人の悲鳴と2人の笑い声が響いていた。
「ナオキ!どさくさに紛れて笑ってんじゃねえ!」
「ぎゃ,やめっ」
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