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スバメは(終わったな)という感じで池の方に逃げていく。トレーナーにまで攻撃する気はないないようだ。
ナギサは逃げていくスバメを混乱しながら見送っていた。
「タッツー『泡』だ!」
悠々と水面を滑空していたスバメに思わぬ敵が現れた。タクトのタッツーが水底に潜んでいたのだ。
思わぬ所からの攻撃にスバメは避け切れず、まともに食らってしまった。
『泡』は威力はほとんどないが、スバメの素早さを下げた。
「おいナギサ!俺がこいつの相手をするから、早くイーブイに治療を!」
「え?」
「イーブイはまだやられてない。スバメはナギサが捕まえるんだろ?」
「わ…分かったわ。」
突然の助っ人の出現に、ナギサは完全にペースを乱されていた。スクール時代にタクトに助けられたことはない。どちらかというと逆のパターンが多かった。
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