2.捕獲マスターの道

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タッツーにふいうちを受けたスバメは頭にきたようで、水面のタッツーに攻撃を仕掛ける。しかしタッツーは水中にひょいと隠れて回避する。水の中ならタッツーのホームグラウンドだ。地上にいる時より自由に動ける。 タクトはポケモンをなかなか捕まえることができず、捕獲を諦めてタッツーと水遊びをしていた。そこで偶然イーブイとスバメの戦いを見てしまったのだ。 (ナギサまだか?急がないと。) ナギサはイーブイの下に駆け寄り、バトルサーチャーを開く。 「イーブイ…一体どうしたの?」 バトルサーチャーはイーブイが『毒』を浴びていると表示している。 ナギサには思い当たる節があった。 スバメを見つける直前に野生のケムッソに『毒バリ』を受けていたのだ。通常はすぐに状態異常を確認しなくてはいけないが、すぐにスバメを見つけたため確認を怠っていた。電光石火が遅れたのは毒でダメージを受けていたからだった。 「イーブイごめんなさい…すぐに治療してあげるね?」 ナギサはすぐに毒消しを処方する。 (こういうことがないように毒消しや傷薬だって買っていたのに…これじゃポケモントレーナー失格ね。) 猛毒ではなかったため薬の効き目が早く、イーブイはすぐに元気を取り戻した。 ナギサはしゃがんでイーブイと向き合う。 「イーブイごめんなさい。あなたのことを全然見れていなかったわ。こんな私から離れたかったら強制はしない。どうする?」
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