2.捕獲マスターの道

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「何回やってもボールがポケモンに当たらなくてさ。参ったよ。」 「あ…そういやお前ノーコンだったな。」 「ミシロに着いたらハルカさんに教えてもらったら?」 「そ…そうだね。」 このトレーナーは妙な所が抜けているとナギサは思った。 「…。みんな集合時間に遅れるよ。急ごう。」 ナオキが面白くなさそうに言い、足を速める。 「おい待てよナオキ!」 タクトがナオキに追い付く。 「なにカリカリしてんだ?俺がナオキになんかした訳じゃないだろ。」 「とぼけるな…。」 「はぁ?」 なぜかナオキがイライラしてる。タクトはその意味が全く理解できない。 ナオキは後ろに聞かれないようにタクトの耳元で話す。 「ナギサちゃんと何をしていた?」 「な…何って偶然会って、ポケモンを捕まえる手伝いをしてたださ。」 「ホントにそれだけか?」 「ああ。」 「抜け駆けは許さないからな…。」 ナオキのその言葉にタクトは歩みを止め、その場に立ち尽くしてしまった。 (抜け駆け?どういう意味だ?) タクトにはナオキの言っている意味が分からない。タクトにとってナギサは友達の一人である。 「おいナオキ!勝手に1人で行くなよ!」 ケンとナギサが慌てて走ってきた。
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