1.ポケモントレーナー

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「タクトはまた避けてばかりね…。まあ避けれることが凄いんだけど。」 観客席から青いショートヘアの少女ナギサがつぶやく。 ツツジから渡されたタッツーがここまでの動きができるのはタッツーの実力だけではない。ナギサも新人トレーナーなのでバトルの経験は少ないが、これだけ回避の命令をされると普通のポケモンは嫌がるはずだ。少なくともタクトとタッツーの間には僅かな絆が芽生えているように思えた。 (あと少し避けてくれ、タッツー。もう少しなんだ。) タクトはこのままではいけないと感じ始めていた。回避用に水鉄砲を使いすぎてしまったのだ。ポケモンの技にはその技の威力やポケモンのレベルに比例して限界使用回数がある。このままでは攻撃技が尽きていずれやられてしまう。 タクトが悩んでいるうちになるタッツーは逃げ場を失っていた。 「しまった道を塞がれた。」
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