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(狙い道りね。)
ツツジは意図していた展開になり笑みを浮かべる。彼女は次第にタッツーに避けられることを計算して攻撃をし始めていたのだ。
見ると競技場の隅にタッツー追いやられてしまっていた。後方が塞がれてしまっては逃げ場がない。
「よく逃げたけど。移動は直線的。技で誘導してそこに追い込むのは簡単だったわ。」
「くそ…まだ勝敗は決まってねえ。こうなったら…攻める!」
「?」
逃げ道を失ったタッツーは遂に攻撃に転じ水鉄砲を発射した。タクトは避けられると思ったが意外に攻撃は当たり、ノズパスの左頬をかすめた。
「あれ?」
攻撃を指示したほうのタクトが唖然とした。正直、タッツーに今の水鉄砲を当てる精度があると思っていなかったのだ。
「おいこらー!今攻めないでいつやるんだよ!」
応援席からこの好気をみすみす逃がそうとしているタクトに対してケンが檄を飛ばす。ノズパスは移動中に攻撃を受け体勢を崩していた。
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