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確かに状況はタクトに有利ではない。ノズパスにはダメージがあるものの、タッツーは瀕死寸前。水鉄砲は発射不能で攻撃できない。唯一ノズパスを上回っていた素早さも今の攻撃で下げられてしまった。
また発生した砂嵐によってタッツーは次第にダメージを受ける上、ノズパスは特殊防御を上げた。
ツツジの戦術は完璧であった。
「よく頑張ったけど，ここまでね…｡」
（来るか…）
「とどめの転がるよ｡」
ノズパスは最後の一撃を動きの鈍くなったタッツーに加えようと向かっていく。
「今しかない。タッツー，――――！」
タッツーは一直線に向かって来るノズパスに水を発射する。ツツジには，タッツーは先程と何ら変わらない水鉄砲を発射したように見えた。
「まだ水鉄砲が使えたの？でも無駄よ、今のノズパスなら耐え切れる！」
ノズパスは水の流れをものともせずタッツーに転がっていく。
そしてバトルは決着がついた。
「し…試合終了！勝者！タクト君。」
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