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「ねぇ~彼方ぁ。」
「………」
「ねぇってば~」
「…なに」
「!あのね、あのね!す「たくっ…乃愛は早くご飯食べてさっさと学校行きなさい。彼方君、ごめんなさいね」
こんにちはっ!
私の名前は藤原 乃愛(ふじはら のあ)って言います☆
いま、私は朝ご飯を食べてます。
それも彼方を待たせてのんびりと。
あ、彼方って言うのはね、井波 彼方(いなみ かなた)のコトで私の幼馴染みでカッコイイのっ!
頭は良いし~運動神経も抜群で~。
悪いトコがない感じ。
んー…。
いっぱい彼方の話、聴いて欲しいけどさすがにこれ以上彼方を待たせたらお母さんに怒られちゃうからやめます!
―――――――――
――――――
―――
「じゃ、行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい。彼方君に迷惑掛けんじゃないわよ。」
その言葉を聞き私達は学校に向かう。
…お母さんって私に酷いんだよね~。
そんな毎日迷惑なんて掛けてないのに…。
「てか!お母さんって私の言葉、まともに聞いてくれないよね!今日だって喋ってる途中で遮られたし。」
「お前が言うことって毎朝同じじゃん。」
そう言う彼方は無表情で前だけを見ていた。
そうかなぁ?
でも遮んなくてもいいよね…。
最後まで言わせてよー!(泣)
お母さんのばかぁ。
―ギュッ
ギュッ…?
私は彼方の方を見た。
彼方はやっぱり無表情で前だけを見て歩いていたけど彼方の手と私の手が繋いでいた。
「彼方ぁ…」
「お前、こうしないと迷子になんじゃん」
ほわぁ~…なんかすっごい幸せ。
…迷子にならないためでも…。
今なら私、死ねるかも。
「彼方!」
「ん?」
「好き…だよ」
「うん。知ってる。」
彼方、やっぱり大好きだぁ…!
手もいっつもだけど繋いでくれるしー。
ただ、告白流されるけど…。
なんでかなぁ…。
真剣なのにな…。
「おは…よっす!!」
「おはよー彼方、乃愛。」
私が考え事をしていると、彼方に梓、私に沙羅が抱き着いて来た。
「おー…はよ。」
「おはよう、2人とも!」
挨拶を交わし終わると2人は私達から離れて一緒に歩く。
「今日もお疲れ、彼方」
「おー…」
「早く、くっついちゃえばいーのにな、お前等。」
「ちょっ…!?ないない!私はそうなりたいけど…」
梓の言葉に願望をさりげなく言いながら応えてみる。
あ、名前女の子っぽいから解りづらいかもだけど梓は男の子だよ!
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