その樹の下で 貴方を腕に抱く・・

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少々おどけてウィンク一つ投げ掛ける神父 (^_-) そうして神父は彼女に微笑んで 口直しの為の蜂蜜を入れた暖かいハーブのお茶と薬湯を差し出す 「ブラザー・・」 ベッドに横たわるやつれた顔 彼女は身体を起こして目を細め 娘は小さな声でつぶやくように、声をだす 薬湯に少々 顔をしかめ 甘いハーブのお茶に ホッとした顔をする 「昨日は食欲があっただってねエリシアナ」 「はいブラザー有難うございます」 「ブラザー」 「私 約束したのです あの樹の下であの人を待たなきゃ」 「必ず役目を果たしたなら 帰って来るって約束したんです。」 「でも・・私は約束を破り 別の方の世話になってしまいました。」 「あの人に会いたいですブラザー」 「でも ・・ こんな裏切りをしてしまった私ですが あの人に会いたいですブラザー」 彼女の瞳から流れ落ちる 涙 涙・・。 「もう泣くのはおよし・・・・そなたのせいではあるまい・・。 きっと彼もわかってくれる」 「ブラザー・・」 そうして そうして 雪の降りしきる日だった 彼女が家から抜け出して あの恋人達の樹の下で倒れていたのは・・
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