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彼は全てを受け入れて
愛する娘を
その腕に抱きしめた・・
彼女にはわずかに数年の時間しか残されては
いなかったが
幸せな幸せな時間を過ごしたのだ
小さな忘れ形見の子供が残されて
それからその子供は
他の子供らに混ざり
子供達は何ごともなく
楽し気に遊び、あの樹の下で過ごしている
そうして樹の下で
恋人達は互いに
愛の言葉を囁きあう
繰り返し
繰り返し
あの樹の下で
恋人は腕に抱かれる
花ビラが・・
雪が・・
彼らを祝福するように
舞い落ちる
そうして変わらず
教会の鐘の音が時を告げて
響き渡ってゆく
......
クリスマスの為の
即興物語
数年前の2008・12 24作成
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