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「何じゃこりゃーーー!?」
それは、俺の目覚めてからの第一声だった。
俺は今、辺り一面、真っ白で、何もないところに立っている。
どうやら気絶していたようで、一人でここにぶっ倒れていたようだ。
もちろん、なぜ気絶したかは分からない。
ここがどこかも、ここにいる理由さえ分からない。
更に言ってしまおう。
自分の今まで生きてきた記憶や、関わってきたひと、自分が何者であるかさえも、分からなかった。
…覚えているのは、目の前に広がる、赤い血溜まり。
―――――俺が、「死んだ」ということだけだった。
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