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ピピピピピピ・・・ 頭上で鳴り響く目覚まし時計 「ゔ~…」 今日、何曜日だっけ… まだ覚醒しきってない頭でそんなことを考える 「あ、そっか今日弁当準備しなきゃいけないんだ…」 ボリボリと頭を掻きながら、独り言を呟いて隣に寝ている小さな天使を起こさないようにベッドを出た 朝7時― 「和也ー、起きてるかー?」 寝室を覗くと、まだ眠たそうに眼を擦る和也がむくりと起き上った 「んぅ~、じん~」 「お前なー、"じん"じゃなくて"パパ"だろ?」 「やぁー、じんなのぉ~」 まぁ、現実はこんなもん 気付いたときには俺のことを"パパ"ではなく何故か"じん"と呼んでいた あの帰国した時の感動の再会でも"パパ"とは呼んでもらえず 結局、あれは俺の理想なのである 「はいはい、分かったから。ほら、準備しないと遅刻すんぞ」 「んぅ…」 のそのそとベッドを下り洗面所へと姿を消した和也 それを見届けて、クローゼットから小さな制服を取り出す 「もう、4年も経つんだな」 子供の成長は早いって聞くけど 「実際そうだよなー」 目の前で見る和也の成長は驚くほど早かった そして、俺もなんだかんだで父親4年目になる
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