甘い香りに包まれて

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諭の隣に腰を下ろし、芽衣子は諭に目を向けた。 「どうしたの?」 問い掛けると諭は口角を上げ、手のひらを上に向け芽衣子に差し出した。 「芽衣子、手、貸して。」 芽衣子はきょとんと目を丸くしながら、言われるがまま諭の手に自分の手を重ねる。 諭はポケットから小さなガラス瓶を取り出し、器用に蓋を外した。
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