平凡な日々

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 いつの間にか強く握っていた白色のシャーペンを筆箱にしまい、写し終えたノートを閉じ、一息をつく。  周りは、もうお弁当を食べはじめているようだ。  ほとんどの人が、机をくっつけたりして、その色彩豊かなお弁当や、コンビニで買った昼飯を友達と楽しそうに話ながら食べている。  もちろん、それはボクも例外ではなく、いつも通り後ろの席の真夜と席をくっつける。  本当は、ここにさらに2人入るのだけど、どうやら学食に行ったらしい。  朝に、弁当を忘れたと嘆いていたのを聞いたから、おそらく当たりだろう。  だから、今日は2人で向かい合いながら、ボクは弁当、真夜は、コンビニで買った昼ご飯を、それぞれ鞄の中から取り出し、机の上に広げる。 「お、今日も自作弁当か。 その馬鹿でかい図体に似合わず料理上手いよなあ」  今度、教えてくれといいながら、身を乗り出して、ボクのお弁当の中身を専門家のように吟味すると、卵焼きをなんの躊躇いもなく掴み取り、そのまま口に運ぶ。  これもまた、いつも通りのことなので特に気にすることもなく、ボクも自分の箸を卵焼きへと伸ばす。  ただ1つ違うことは、今日の卵焼きはボクの自信作ということだ。  
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