能力

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家に着いたものの、 先程の事が気になり 何も出来ずに居た。 (あのガキ…、一体俺に何をした…?) 何もせず、結局夜になってしまった。 フラフラと立ち上がり ベッドに入ろうとした時だった。 ふと、窓の外を見ると 先程の少年が ふわふわと宙に浮いている。 驚き、窓を開ける。 「やぁ!昼間のお兄さんだよね?」 「だったら、何だ?」 「僕があげた能力、もう使った?」 「能力?」 「まだ自覚がない…か…。ちょうどいいね!」 そういうと、指をパチンと鳴らす。 すると、 三十代くらいのサラリーマン風の男性が 下からゆらゆらと浮かび上がってくる。 しかし、彼の顔には生気全くない。 顔は青白く、 白目を向いている。 「君の能力でこの人を倒してよ!」 「意味の解らねぇ事を言うなっ!!」 「フフフッ、今に解るよ。」 男性は、腕を前に突き出す。 凄い勢いで部屋の壁まで 吹き飛ばされる。 「うわぁっ!!」 激しい痛みが体を襲う。
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