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―?side―
「うーん、なかなか見つかりませんねぇ」
此処は地球。
そして僕と隣に居る少女は人ではない。
純潔を表す、白い服に身を包んだ天使……という存在。
現実には心も身体も汚れきってますが……
何故天使が地球にやってきたのかというと……
つい最近の事……長年封印されていた神の二度目の封印が解かれた。
……そしてその神が封印されてた場所は天界と魔界の中心部。
神の封印が解かれたと同時に天界と魔界が裂けて、争いになった。
そして僕達天使は悪魔を追い込んだら…魔界の創始者である魔王が地球に逃げ込んだ。
それを追って僕達もやってきたってワケ。
しかし、なかなか見つからない。
何処に隠れてるのやら……
そんな事より、この街は何やら魔の力で覆われている。
なるほど……天使が長時間居ると吐き気やら何やらするから誰も行きたがらず僕らが派遣されたってワケか。
…いい迷惑だ。
「ユーリウス様、いかがなさいます…ジャスティ魔王殿下の気はこの他の魔の力により消されてしまっております」
ロボットのように、無感情で僕のパートナーであるルミは言った。
僕は「うーん」と考えて言った。
「面倒だけど、ジャスティ殿下の前に魔の力を片っ端から消し去るしかないね」
軽い口調で天使とは思えない不気味な笑みを見せて、街を見下ろした。
無感情のルミは絶対服従…僕の提案に黙って頷いた。
「……我が忠誠、貴方の為に」
「さて…まず手始めに彼を観察してみようか」
そして見た視線の先には普通以下の何処でも居そうな一般生徒だった。
そして同じくパッとしない奴と女顔の可愛い少年と下校途中だった。
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