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そして教頭先生が廊下で待っているであろう先生を呼んだ。
そして先生が教室に入ると、クラス中に女子の歓声が飛び散った。
男子は慣れたのか、平気みたいだ(俺も周りが周り(イケメン)だからさすがに鍛えられたな…)
しかし、そんな事どうでもいい。
俺は目を見開いて口を半開きにした。
「……うそ、だろ?」
「それでは先生、後はよろしくお願いしますね」
教頭先生は早足で教室を出た。
そして残された新任の先生は自己紹介した。
「……島田陣(シマダ ジン)です、よろしく」
陣さぁぁぁぁんーーーーーーーーー!!!!!!!
なんで陣さんが……いやいや、そもそも教員免許なんかあったのか?
千里さんも一緒に驚いていた。
……なんか、陣さんが担任で……少し救われたな(遠い目)
今日は入学式だが、授業がみっちりある(一年生は授業はないが、同じ時間まで遅くなるらしい)
そして昼休みになると陣さんに群がる女子の群れ。
これじゃあなんで学校に来たのか理由が聞けそうにないな、同じクラスだし……明日にするか。
俺は秀一を連れて購買に向かった(他の守護者達がなにか言ってたが無視無視<鬼>)
―梓side―
「…はぁ」
本日何度目かのため息をする。
あの騎士様……何処に居るんだろう。
ネクタイの色がお兄ちゃんと同じだから先輩よね。
また会いたい。
「……ハァ」
「恋の病かしら?」
優ちゃんは茶化すように言った。
私は反論する力がなく(する必要もなく)ため息ばかりついた。
それに呆れる優ちゃん。
そして後ろを振り返った。
「……こっちも恋の病ね」
「ハァ~~」
千尋も今朝会った綺麗な男の子に恋をしていた。
その子とは同じクラスになって千尋は幸せモノだと思う。
でも私は……名前さえ知らない。
―優side―
「…千尋、あの子……確か秀明(シュウメイ)くんじゃなかった?」
「……うん、秀明くん」
ダメね、人の話聞いちゃいない。
そして廊下も騒がしい。
私が廊下を覗き込む前に、その人物は教室に入ってきた。
後ろに女の子が沢山引っ付いている。
そんなイケメンさんは綺麗なハスキーボイスで言った。
「梓いるか?」
その言葉に梓は我に戻りドキンとして後ろをゆっくりと振り返った。
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