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「……皆さん、驚かせましたね…俺は雪村蒼様の守護者の加瀬(カセ)秋穂と言います」
母さんの守護者?
……母さんの守護者が此処に何の用だ?観光?
なんかやたらニコニコしてる奴だな…
「母さんの守護者が何しに此処に?ってか母さん守んなくて大丈夫なのか?」
「……立ち話ですと足が疲れてしまうので、座りながら話しましょう」
そう言われて俺達は居間に集合した。
居間には犬戒さん、卓先輩、凪さん、真弘(珠美ちゃんと先に帰ってた)が居た。
凪さんがなんか不機嫌なんだけど……(他の守護者達は普通なのにな)
俺は凪さんの方に向かった。
「凪さん凪さん」
「湊くん、お帰り」
凪さんは俺を見るなりいつもの笑みに戻った。
「ただいまー、そんで凪さん…あの母さんの守護者の事知ってるの?」
「……実際対面したワケじゃないけど、噂程度でね」
凪さんの噂は凪さんの蝶が運んでくるんだってさ(なんかロマンチック☆)
「彼は四天王って言われるものだよ」
「四天王ってゲームのラスボス的な?」
「……まぁ、そんなもんかな…敵ではないけど……守護者の中でかなり上位で強い四家の事を現す、彼……加瀬家は三番目に強い一族だよ」
「…そして二番目に強いのが青山家、一番目は佐久間家…かな、この二つは対して差はないけど青山家の一族が秀一くんしか居ないから二番目なのかな」
俺と凪さんの会話に入ってきた加瀬さん。
そして二番目を強調された秀一はムスッとしていた(…それともさっきの(手のひらキス)まだ根に持ってんのか?)
さらに加瀬さんは続けた。
「…四番目は確か…」
「僕だよ」
加瀬さんが言う前に凪さんが答えた。
凪さんの一族が四番目…
「…僕が四天王の中で一番弱いのは知ってるけど、一族が僕しか居ないから当たり前だろ?」
なんか凪さんが挑戦的だ。
それに笑って応える加瀬さん(なんか加瀬さんも腹黒そう…<ゾクッ>)
確か凪さんは対面した事ないって言ってたのに……なんか同属嫌悪みたい。
「君は何しに来たのかな、用がないなら早く自分のお姫様の元に帰りな」
「まぁまぁ」
まだ挑戦的な凪さんを雅也さんがなだめる。
それを余裕な表情で見る加瀬さん(大人の戦いに俺達は避難していた)
用件を思い出したように加瀬さんがこっちを振り向くから俺はビクッとした。
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