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「…コイツが悪いんだ、梓がなにか思う事ないだろ」
「……そんな事ないもん、だって私…湊先輩を」
「………あ、梓」
ん?なんで祐は俺を物凄い怖い目で見てるんだ?(ガタブル)
……ってか梓ちゃんと何の話してるんだ?
そして梓ちゃんは友人達と先に学校に行き、祐のせいで重傷な俺は秀一におんぶされていたのだった。
「秀一……さすがに高二でおんぶって、恥ずかしい」
「……なら、お姫様だっこにする?俺はどっちでも(湊に触れるから)構わないよ」
うぅ~、秀一の王子様スマイルは最強だなぁー……
お姫様だっこだと女子共に火あぶりにされるからこのままにしといた。
教室が一緒だからそのまま教室に入ると女子の死んだような声がして俺に向かってゴミを投げ出した(秀一に当たらないのは奇跡だな)
「ぶっ、いきなり何すんだよ!!」
「うるさい雪村ぁぁ!!秀一様が汚れるでしょうがっ!」
「雪村のくせに生意気よ!」
「なっ、汚れねーよ!!なぁ秀一…」
「…そうだね、むしろ俺が汚すかも…」
な、なにをっ!?
そんなこんなで女子と俺とのバトルは教室に入ってきた陣さんで終わった。
俺は陣さんの所に駆け出した。
「じ、陣さん!俺…陣さんに聞きたい事が山ほど」
「湊さ……雪村、聞きたい事は後にして」
陣さんが雪村って言うと、なんか違和感丸出しだな。
先生だし、仕方ないか。
そして俺は秀一と一緒に席に着いた。
今日は桜祭についての話し合いだった。
皆であれこれと話し合い、何やら打倒2-Bというワケの分からない事になっていた(ちなみに此処は2-A)
そして少し改造版シンデレラをする事になった。
……なんだ、少し改造版って…
委員長の女子が実行するらしい。
「うーん、王子様は秀一様で決定よね…問題はシンデレラ…」
「……なんで勝手に決めるんだ」
秀一は不満そうだったが、拒否権はないみたい。
シンデレラ役を競って女子達が物凄い怖い状態になっている。
これは波乱だな。
休み時間……秀一は王子様として委員長に強制的に連れていかれ、俺は陣さんの所に向かった。
「陣さん、聞きたい事なんだけど…」
「……あぁ、じゃあ保健室行こう」
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