第二幕:青山兄弟の正体

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「……」 「………ぁ」 「……」 「……あぁ」 「……」 「……あぁぁ~」 「カァーットッッ!!!!!!!!」 委員長が台本の束で机を殴った。 そしてその場の緊張感が途切れた。 今日は桜祭のヒロインオーディションをしている。 しかし、ヒロイン希望の全員が秀一に見つめられると顔を赤らめて倒れてく(最悪病院送りにも…) 秀一もいい加減うんざりだ。 しかし、放課後を削られるのはさすがに皆嫌だ。 「…なぁ、裏方の俺らは関係ないし、帰って良いよなぁ」 俺がそれを言うと委員長が台本をぶつけてきた。 ひでぇー……(泣) 見目が大して良くない俺ら男子生徒は出るなと強制裏方にさせられた(まぁ、俺も出る気ないし良いけど) ウロウロしてた委員長が千里さんの前で足が止まった。 「成宮さん、ヒロイン希望じゃなかったみたいだけど、出来る?」 「わっ、私だって無理ですよっ!!(きっと他の女の子達と同じだと思うし)」 委員長は千里さんがやらないのを聞いて、すぐに心変わりして白土さんを見た。 「…今の白土さんなら」 「………やりません、興味がございません」 スパッと答えられて、その場の女子達が信じらんないような声を上げていた(そんなに秀一に興味ないのが異常なのか?) 「……ふむ」 委員長がまた考え出した。 すると、何処に行ってたのか副委員長がやってきた。 「委員長っ!!」 「あら、何処に行ってたのよ…こっちは大変なんだから…」 「実はB組の視察に、そしたら向こうは創作の舞台やるみたいで…」 「そんな事より、誰が何の役なのか教えなさいよ」 副委員長の言葉に皆(秀一以外)が耳を傾けた 「やっぱり王子役は佐久間様だそうで…」 「………やっぱりね」 「……なっ!?」 へぇー、祐ってやる気なかったんじゃ…………まぁ、秀一と同じで強制だろうが… しかし白土さん、何故過激に反応した? ざわざわし出した教室に副委員長が止めの一言。
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