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秀一の声と委員長の声が重なった。
そして委員長はとんでもない事を発した。
「もう女子じゃ秀一様と見つめ合うのは無理よ、だから男子の中でヒロインを決める」
女子と男子のブーイングの嵐を軽く流した委員長は秀一を見た。
「秀一様は誰が良いかリクエストあるかしら」
「……湊」
秀一は横で白目向いてる俺を指差した。
さすがの委員長も必死で却下した。
しかし何故か秀一は譲らなかった。
「…湊の女装を見てから決めろ」
「………女装って、ソレのよね」
秀一は頷く。
殴りたくなる衝動を押さえつつ、白目の湊を女子達が更衣室に連れてった。
そして待つこと15分。
「やだやだいやだぁー!!!」
現実逃避から帰ってきた湊が喚いていた。
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