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―sideなし―
此処は京都に建つ姫君の本邸。
今現在は真夜中の0時を回っていた。
しかし、本邸では何やら騒がしかった。
兵士の一人が「不審者だっ!!」と叫ぶ。
その声にぞろぞろと兵士達が不審者を相手にしている。
しかしその不審者の方が強かったのか、呆気なく奥に進まれてしまった。
奥にある部屋で頑丈な扉は開かれて、不審者は武器を部屋の中心に居る人物に向けた。
「……貴様、雪村蒼(ユキムラ ソウ)だな」
不審者がその名前を口にしたら、蒼と思われる人物の後ろから二人の青年が現れた。
実力からして、先ほどの兵士とは比べられない程の強さがあると不審者は気付き、警戒を強くした。
「……こんな所まで、何の用かしら?」
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