第二幕:青山兄弟の正体

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尻餅した美少女(?)は自力で立ち、埃を叩いた。 そして俺をマジマジと見る。 何だよ、ガン飛ばしか?(キラリン) 俺も負けじとガン飛ばしてみたら、美少女(?)はビクッとした(やっほーい!!勝った勝ったぁ<バカ>) 「あ、の……A組の雪村くん…だよね」 「ん?あぁ、そうだけど……ハッまさかスパイか!?」 何だかよく分からない不審者のポーズで構えると美少女(?)は必死に腕をブンブンと振った。 「いえ、クラスでは有名ですよ、女子が"キモい"ウザい"変態"と…」 「うぅぅ~、そこまで言わなくてもぅ~(グスッ)」 「あ……ごめんなさい」 そして、美少女(?)は俺を慰めてくれたので、俺の中でいい人と認定した(男だけど) 彼の名前は鳴海郁………そう、俺は彼に二度も騙されたというワケだ(勝手に勘違いしただけ) しかしライバルクラスだが、俺達は友人となった。 そして俺は秀一の存在に気付き郁と別れた。 秀一が待つ空き教室に行くと待ちくたびれたのか、秀一から激しい(それはもうとてつもない)抱き付きがあったとさ。 ―梓side― 桜祭が始まりました。 私達一年生は見たい演劇のエリアに行って見て、終了後に行われる投票に一番面白かった演劇に一票をし、優勝が決まるらしい。 そして私と千尋と優ちゃんでウロウロしていた。 「まずは何処にしよっか」 「あれ、梓はお兄さんの演劇に行くんじゃないの?」 「うーん、お兄ちゃんの所は混んでるし~……湊先輩のクラスはっと…」 「あ~、あそこもパスしといた方が良いかも……かなり混んでる」 がっくし……一番見たかったのにぃ~ まぁ、一クラスに3回公演するみたいだから湊先輩は最後の楽しみにしとこ☆ 「じゃあ最初は三年生の演劇にしよっか」 「「賛成!!」」 ―湊side― 「うわぁー、すっげー人だかり」 「……人が少ない方がいろいろと出来るのに…」
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