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尻餅した美少女(?)は自力で立ち、埃を叩いた。
そして俺をマジマジと見る。
何だよ、ガン飛ばしか?(キラリン)
俺も負けじとガン飛ばしてみたら、美少女(?)はビクッとした(やっほーい!!勝った勝ったぁ<バカ>)
「あ、の……A組の雪村くん…だよね」
「ん?あぁ、そうだけど……ハッまさかスパイか!?」
何だかよく分からない不審者のポーズで構えると美少女(?)は必死に腕をブンブンと振った。
「いえ、クラスでは有名ですよ、女子が"キモい"ウザい"変態"と…」
「うぅぅ~、そこまで言わなくてもぅ~(グスッ)」
「あ……ごめんなさい」
そして、美少女(?)は俺を慰めてくれたので、俺の中でいい人と認定した(男だけど)
彼の名前は鳴海郁………そう、俺は彼に二度も騙されたというワケだ(勝手に勘違いしただけ)
しかしライバルクラスだが、俺達は友人となった。
そして俺は秀一の存在に気付き郁と別れた。
秀一が待つ空き教室に行くと待ちくたびれたのか、秀一から激しい(それはもうとてつもない)抱き付きがあったとさ。
―梓side―
桜祭が始まりました。
私達一年生は見たい演劇のエリアに行って見て、終了後に行われる投票に一番面白かった演劇に一票をし、優勝が決まるらしい。
そして私と千尋と優ちゃんでウロウロしていた。
「まずは何処にしよっか」
「あれ、梓はお兄さんの演劇に行くんじゃないの?」
「うーん、お兄ちゃんの所は混んでるし~……湊先輩のクラスはっと…」
「あ~、あそこもパスしといた方が良いかも……かなり混んでる」
がっくし……一番見たかったのにぃ~
まぁ、一クラスに3回公演するみたいだから湊先輩は最後の楽しみにしとこ☆
「じゃあ最初は三年生の演劇にしよっか」
「「賛成!!」」
―湊side―
「うわぁー、すっげー人だかり」
「……人が少ない方がいろいろと出来るのに…」
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