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身長差があるからか、なんか吊るされてるみたい…
「おい秀一、皆見てるから止めろって…」
「……湊、何処いくの?」
「………え、と…」
秀一……怒ってる?
でも…でもなぁー…
「言わないと此処でキスするよ、濃厚なヤツ」
「わーわー!!!だって秀一言ったら怒るじゃん…」
「……怒るような、場所?」
秀一さん……マジギレですか?
口調は優しめだが、顔が無表情だから尚怖いっ!!
結局折れたのは俺だった(結果が見えてたとか言うなよ!)
「……隣のクラスの演劇を見に…」
「…………C組?」
うーわー、ワザと祐のクラスを飛ばすって事はやっぱ嫌なんだな~(しかもC組は隣の隣だと思うんだが…)
黙る俺に羽交い締めしてた秀一は後ろから抱き付く格好になった。
「行かせないよ、佐久間の所なんかに…」
「……秀一、クラス助け合いが肝心だろ?」
「………助け合い?」
そして俺は何とか秀一を説得させてもう始まってるB組の演劇の裏方に向かった。
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