第二幕:青山兄弟の正体

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身長差があるからか、なんか吊るされてるみたい… 「おい秀一、皆見てるから止めろって…」 「……湊、何処いくの?」 「………え、と…」 秀一……怒ってる? でも…でもなぁー… 「言わないと此処でキスするよ、濃厚なヤツ」 「わーわー!!!だって秀一言ったら怒るじゃん…」 「……怒るような、場所?」 秀一さん……マジギレですか? 口調は優しめだが、顔が無表情だから尚怖いっ!! 結局折れたのは俺だった(結果が見えてたとか言うなよ!) 「……隣のクラスの演劇を見に…」 「…………C組?」 うーわー、ワザと祐のクラスを飛ばすって事はやっぱ嫌なんだな~(しかもC組は隣の隣だと思うんだが…) 黙る俺に羽交い締めしてた秀一は後ろから抱き付く格好になった。 「行かせないよ、佐久間の所なんかに…」 「……秀一、クラス助け合いが肝心だろ?」 「………助け合い?」 そして俺は何とか秀一を説得させてもう始まってるB組の演劇の裏方に向かった。
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