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「…清めるって…っぁ……秀一っ!!なにして…」
メイドに言われた清めの儀式の重要事項は、汚れた部分を洗い流し…自らの力で心の隅々まで満たす事……
俺は湊の太ももに足を滑らした。
「ちょっ、秀一っ!!やだっ……何して、汚ねーって」
「…だから清めるんだよ、大丈夫…俺は湊を傷付けたりしない」
優しく言うと安心したのか、強ばってた湊の肩から力が抜けた。
もしこの状況がいつもの湊でやってたら喚き散らすだろうな。
……それが出来ないという事は、それほど湊は心もボロボロだと言う事。
さて、洗った所で……自らの力で心の隅々まで満たすってなんだ?
まさか湊を殺せとか言うワケじゃないよな(当たり前)
まぁ、俺流でいっか……違ったらやり直せば良いワケだし…
「……湊」
「………ハァ、ハァ…なに?」
さっき洗ったのが、そんなに気持ちよかったのかな?
俺は湊に腰を上げるように言った。
湊は不審そうな顔をしていた。
「………なんで?」
不審そうな顔をするが、一応腰を上げる素直な湊。
そんな愛しい湊に笑みを見せると、不安だらけな湊の顔が見えた。
「大丈夫だよ、ちゃんと腰を支えてあげるから、溺れないよ」
「……いや、そうじゃなくて………あぁぁぁっ!!!」
高い湊の声が湖中に響いた。
俺は……湊を貫いた。
―湊side―
「……うぅ~、腰痛いぃ~」
腰を擦りながら俺は真矢さんが与えてくれた部屋のベッドで不満をたらたら言っていた。
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