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俺は……とうとうお嫁…じゃなく、お婿にいけなくなりました。
……その原因は当然のように俺の横に寝転がり、不安げに様子を見つめるワンコこと、イケメンだ。
「…湊、ごめん……痛かった?」
まるでご主人様に叱られてションボリする犬だ。
「……いや、いやいやいや…秀一さん、もっと重大な事があると思うんですがっ!?」
「………うー」
何故か秀一は顔をベッドにうつ伏せて唸っている。
…あれか?秀一の脳内は男とニャンニャンすんのをためらわないのか?
…………スゲー、もう意味不明だがなんかスゲー…
まだ唸っている秀一の上に乗って寝てみると、ふと誰かがドアを開けた。
「……湊様、お加減どうですか?」
「……って、相変わらず仲良いわねー貴方達」
「こっ…これは違っ!!」
いつもならただ乗って寝てるだけだから「仲良いわね」発言はスルーするが、なんか恥ずかしくなって反射的に秀一から退こうとすると、足がシーツで滑り、床に落下した。
俺、何動揺してんだよ……。
陣さんに起こされて、俺は始めて祐も居る事に気付いた。
しかし、祐はなんか顔色が悪い。
……なんかあったのか?(まぁ、半分以上俺のせいな気がするが…)
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