第二幕:青山兄弟の正体

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「……湊にした事は一生許せない、和解は無理だ」 その秀一の瞳は、復讐の二文字が思い浮かんだ。 …実の兄弟の筈、なのに……悲しい。 ションボリした俺に秀一は優しく声を掛けた。 「湊はまだ病み上がりなんだから、部屋に戻って休んだ方が良い……佐久間は俺が追い出すから」 いつもの秀一に戻り、俺はホッとして苦笑いした。 「それじゃあ俺が祐に殺されちゃうよ……調べものがあるから先に部屋に帰っててよ」 「……湊?」 不思議そうな秀一に手を振り俺は部屋を出た。 そして俺は本邸の中をウロウロして、ある人物を探した。 「あ、真矢さーん!!」 「ん?湊か、どうした?」 優しく俺に声を掛ける真矢さん。 ……やっぱり真矢さんは凪さんに雰囲気似てるなぁ~(癒し系的な意味で) そして俺は真矢さんに言った。 「ねぇ真矢さん、此処って姫君の歴史みたいなのってあるの?」 まぁ、100%好奇心だ。 すると真矢さんはニコッと笑った。 「あぁ、地下に資料庫があるよ……勉強熱心は良いことだね、行くかい?」 いやいや勉強熱心ではなく好奇し……まぁ良いや。 俺は元気よく返事して真矢さんの後に着いていった。 やっぱり自分の前世の事とか、姫鏡を狙う奴とか知っておきたいしさ。 そして何だか複雑な文字が書かれてる扉の前まで来た。 金庫みたいに頑丈そうだ。 すると真矢さんは俺に手招きした。 「この扉に触れてごらん」 真矢さんに言われるままに扉に触れると、ぎこちない音と共に扉が開いた。 「あれ?自動ドア?」 「…いや、これは湊の姫の力で開いたんだよ」 もはや姫の力は最強ですね……ハハハッ(なんか複雑) 俺が地下の階段を下りて、真矢さんも下りようとしたが、メイドの人に呼び止められた。 ……何やら深刻そうだな。 「真矢さん、俺一人でも行けますよ」 「……だけど危険じゃないか?」 「ただ本を読むだけですよ」 俺に背中を押されて渋々真矢さんはメイドに着いていった。 俺はさらに奥に進んだ。 そして一言… 「……真矢さん、ヘルプミー!!!」 広い……広すぎるだろ!? 例えるなら一般の体育館の3・4倍はある。 分かりづらいか?……まぁとにかく広いって事だ。
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