第三幕:黄泉の箱庭

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陣さんは決心したように言った。 「……ありますよ」 その時酔って記憶が曖昧な俺は知らなかったが、陣さんはとても優しい目付きで俺を見ていた。 「…どうして聞くんですか?」 「……いや、ほら陣しゃんも知ってるらろ?俺の守護者って皆俺の事しゅきらろ?敬愛なのはわきゃるんだけど…」 (いや、湊様は分かってない……彼らが貴方に抱く純粋な想いに…) 「いきゅら姫だからってぇ~俺にベタベタしゅるのは変!ただでしゃえイケメンなにょにしゃ~秀一に関しては危ない領域に言ってる気が……平凡な俺になんで……な、んで…」 酒のせいか、よく分からないけど…なにか寂しい感じがして俺は涙を流した。 陣さんは何も言わずに涙を脱ぐってくれた。 「彼らにとって貴方が姫だから一緒に居るんじゃない……貴方に惹かれたから皆貴方に命を捧げてるんです」 「…………いのち」 「少なくとも青山様と佐久間様を見てれば分かります、貴方は良い守護者を集めましたね」 陣さんに守護者の事を褒められると顔が緩んだ。 ……俺も、良い出会いをした。 アイツらが居るから俺は生きてるんだ。 ……そう思った。 やがて遠くから見ていた真矢さんが陣さんの肩を叩いた。 「陣、湊様を少し風に当たらせて楽にさせてやりなさい」 「……はい」 陣さんは俺を庭に連れ出そうとしたが、俺はそれを制した。 「自分でいきゅ」 「……ですが、そんなフラフラで…」 「陣しゃんは雪しゃんを止めなきゃ」
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