第三幕:黄泉の箱庭

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俺の殺気に感ずいて須賀は「冗談だよ…」と言った。 そして俺の部屋にやってきた須賀は部屋に立っていた。 「………座らせてもらえないんですか、佐久間さん」 「…話を人に聞かれたくないだけだ、誰がくつろいで良いと言った?」 「まったく、それが人と話す態度なのかねぇ~」 「…単刀直入に言う、青山秀明という男を知っているか?」 須賀がブツブツ文句を言ってたが俺はスルーして、本題に入った。 須賀は考えていた。 「…青山か、よく居る名前だよな…佐久間の知り合いか?」 それは冗談なのか、本気なのか…(冗談だったらぶっ飛ばす) 「……質問を変える、青山には兄弟居るか?」 「青山って秀一か?……秀一に、兄弟……………ぁ」 須賀が何かを思い出したような仕草をするから、俺はくいついた。 「居たのかっ!?」 「……まぁ慌てんなよ、確かに秀一に弟が居たってガキの頃聞いた、名前までは覚えてないけど…だけど秀一の暴走以来家族の事を話さなくなったから死んだ……と思う」 もしかしたら生きていたのかもしれない……俺はそう思った。 そして、両親を殺した秀一への恨みか何かで湊が被害にあったか… ……それって、青山が原因なんじゃねーの? 青山の不処理のせいで……湊が…… 俺の怒りは青山秀明から青山秀一に変わった。
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