第三幕:黄泉の箱庭

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いつもなら「お前が知って何になる」とか「うるさい、黙れ」だの言うのに…(なんか自分で考えといてイラッときた) ……少しは仲間意識が出てきたのか、それとも単に湊の所に行く口実か…(90%以上後者だな) まぁそれでも良いが……明日にでも湊に聞いてみるか。 「…佐久間くん」 そんな事を考えていたら、先輩守護者……だっけかの加瀬(ムカつくから苗字呼び捨て)が俺に声を掛けてきた。 嫌そうな顔をしながら加瀬の方を向いた。 うーわー、めっちゃにこやかで関わりたくねー…… そんな俺の心を知ってか知らずか加瀬はクスクス笑っていた。 「佐久間くん、秀明という人物について知りたいのかな?」 「…あ?……あー」 そういえば、青山に怒鳴り散らす時にそんな事も言ったかなぁー(…他の奴がなんかツッコミ入れないから忘れてたよ) 「……別に秀明について知らないんなら関わんなよ、…ってか部外者だろ(湊に無関係のくせに)」 「……一応任務で部外者ではないんだけどな~、それに…知りたくないの?青山くんも知らない秀明の秘密…」 俺は加瀬の意味深な発言に目を見開いた。
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