第三幕:黄泉の箱庭

13/26
前へ
/319ページ
次へ
―湊side― ところでライカさんはこんな所で何をしていたのだろうか…(自分の事は無視) 「ライカさん、こんな夜遅くに何してるの?」 「……散歩?」 何故最後疑問系? 俺はそれ以上触れなかった。 そして、ライカさんは逆に俺に聞いてみた。 「……湊は何故此処に居る?」 「俺は酔い醒まし?」 そう言って本邸の方を指差した。 未成年の飲酒には大して怒らなかった(俺ももう酒飲まない(泣) ライカさんは本邸を見て難しい顔をした。 ……なんだろう、ライカさんの周りの空気が変わった。 その空気の正体は、嫌でもすぐに分かった。 俺が来た道とは反対の奥から足音が聞こえる。 ……それも一人じゃない。 耳をすまして身構える。 すると… 「…ッチ、ライカ!!単独行動してんじゃねーよ」 「本当に、仲間意識がありませんね…横の誰かさんと同じで…」 「横の誰かさんって俺しか居ねぇじゃねーか!!」
/319ページ

最初のコメントを投稿しよう!

813人が本棚に入れています
本棚に追加