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「そうだぞ、お前が痴漢や変質者に絡まれないようにだな」
これが一つ目です。
お兄ちゃんはかなりの過保護です。
小学生の頃は男の子達に絡まれてて助けてくれたりしたので少しは感謝しております。
しかし、周りの女の子達は常にお兄ちゃんにメロメロなので正直、かなりうざかったです(これが二つ目)
そしてお兄ちゃんが過保護にする度に女の子達は私を敵視するから困ります。
だから中学を別々に通い、お兄ちゃんが居る事を隠したら見事現在、親友と呼べる二人の友人が出来ました。
お兄ちゃんも私の存在をお友達に言ってないみたいだからお互い様。
そしてお兄ちゃんは高校一年の夏頃に両親が海外転勤になり、親戚のお爺さんの家に行ったから万々歳だったのに…(ちなみに私は従兄弟の家に居候してました)
「……またお兄ちゃんと同じ学校なんてぇ~」
「梓に悪い虫が付かないように見張るからな!」
また私に彼氏は出来そうにありません(泣)
朝食を食べ終わると玄関のチャイムが鳴った。
「あら、梓…千尋(チヒロ)ちゃんと優(ユウ)ちゃんが来たんじゃない?」
「もうそんな時間!?」
私は食器を流しに持って行き、お兄ちゃんをチラッと見たが手を振るだけで朝食をまだ食べていた。
……何しに帰って来たんだろうか(まさか本当に朝食を食べに来ただけ?)
玄関を開けると、やんちゃそうな女の子と大人しめな女の子が居た。
私の親友達だった。
「やっほー梓!!」
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