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俺はとっさに加瀬を突き飛ばし、部屋を駆け足で出た。
なんでタイミング悪く須賀が来んだよ。
……須賀のせいで聞けなかったが、加瀬って言う奴は何者だ?
湊を守る為だけに来たってのも怪しい。
……今後は加瀬に気を付けよう。
さて、加瀬と顔合わすのは何だかさっきの屈辱のせいで嫌だし…
「…青山じゃねーが、本邸に行くか」
そして俺は夜だが、松尾をタクシー代わりに電話した。
エサは「青山も行くらしい」と言えばイチコロだ。
……一応湊にも秀明について教えとかないとな。
―湊side―
何だか頭が軽いな。
……いや、身体が軽い?
嫌だぁー!!!魂になったとか言わないでぇぇー!!
俺はジタバタしてみると、支えるもんがなくなったのか地面に落下した。
多少痛いが、魂が身体に戻ったと思い込んでる俺は自分の身体を抱きしめた。
「おかえり俺の身体♪」
「……相変わらずキモいなお前」
「…んだよ、祐みたいな事言う奴だなー………って祐ぅぅぅぅぅぅぅー!!!!!!!????」
「ぅが多すぎるだろボケッ!!」
殴られた……うん、偽物じゃないみたいだ。
…ってか、なんで祐が此処に居るんだ?
キョロキョロ周りを見て祐をベタベタ触ってみた。
祐は「湊なら平気なんだけどな」と言っていた、さっぱり分からん。
「しかし、青山の方が早く出かけたのにな……車の力か?」
「秀一も来るの!?」
目をキラキラさせる俺を祐は殴った(なんでぇ!?)
祐は葵ちゃん家の自家用車で来たらしい(勿論運転は葵ちゃん家の使用人)
葵ちゃんは木村と共に本邸に挨拶なんだって…
祐は俺を探しに此処まで来てやっと見つけたらしい。
そして俺は気付き、祐を見た。
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