第一話 赤頭巾ちゃん

12/20
前へ
/20ページ
次へ
「く、玖々廼馳……重いのじゃが」 「……僕も重いです……でも※※お姉さんのためだから……我慢です」 「う、うむ。そうじゃな…」 ※※がおばさんの家に向かって丘を歩いている時、久遠と玖々廼馳は月讀から託された巨大な荷物を背負いこんで、※※を追って隣山へと向かってえっちらほっちら進んでいました。 山を毎日歩き回っているため、普通の男の子よりも体力には自信のあるはずの二人の顔は、今や半ば青ざめ、額にはうっすらと汗が滲みでて頬を伝い落ちていきます。 「の、のぉ…玖々廼馳?わしらは一体何を月讀に運ばされておるのじゃろうか?」 「わかりません……でも※※お姉ちゃんのためになるって月讀さんが言うなら……」 「運ぶしかないんじゃな………はぁ~…しかし、しんどいのぉ」 「なぁにやってんだ?玖々廼馳、久遠?」 「!?魁童!!」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加