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「く、玖々廼馳……重いのじゃが」
「……僕も重いです……でも※※お姉さんのためだから……我慢です」
「う、うむ。そうじゃな…」
※※がおばさんの家に向かって丘を歩いている時、久遠と玖々廼馳は月讀から託された巨大な荷物を背負いこんで、※※を追って隣山へと向かってえっちらほっちら進んでいました。
山を毎日歩き回っているため、普通の男の子よりも体力には自信のあるはずの二人の顔は、今や半ば青ざめ、額にはうっすらと汗が滲みでて頬を伝い落ちていきます。
「の、のぉ…玖々廼馳?わしらは一体何を月讀に運ばされておるのじゃろうか?」
「わかりません……でも※※お姉ちゃんのためになるって月讀さんが言うなら……」
「運ぶしかないんじゃな………はぁ~…しかし、しんどいのぉ」
「なぁにやってんだ?玖々廼馳、久遠?」
「!?魁童!!」
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