第一話 赤頭巾ちゃん

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初対面の青年(しかも恥ずかしい姿を見られた)の申し出に一瞬にして恥ずかしさを忘れた※※は、青年を自分の中で救世主的存在へと格上げし、手を打ち合わせて喜んだ。 「ありがとうございます!あなたの言うとおり道がわからなくて困ってて…凄く助かります!」 「そう?そう言って貰えて俺も嬉しいよ…退屈してて困ってたんだ」 「?そうですか…私は※※って言います。陰陽山から来ました」 「※※か…俺は竜尊。この鬼灯山に住んでるんだ」 「!この山の方なんですね?よかった!凄く心強いです!この山に私のオバさんがいるらしくて、そこへ向かっているんですがご存知ですか?」 「君の叔母さん?」 (…この山に女なんか住んでたか?) 訝しげに眉をしかめて首を傾げる竜尊に、※※は不安を感じつつも言葉を続ける。 「オバさんの名前はムツキさんって言うんです」 「…………オバでムツキ?」
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