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昔々とある山奥に赤い頭巾がとても似合う※※という娘が居りました。
その娘は花も恥じらう可愛らしい容姿と心の持ち主で、その笑顔はまるで太陽のように周りの人の心を暖かく包み込む不思議な力がありました。
しかし、その力は特に驚くほど稀有なものではありません。
何故なら、それは誰もが皆、産まれながらにして抱いている高潔な魂と人を思いやり愛しむ聖心を育てることが出来れば、誰もが芽生えさせられる力だからです。
決して意地の悪い神様が彼女だけを依怙贔屓して特別に力を与えられたわけではありません。
そして、そのことを彼女の父と弟達はよく理解しておりましたので、彼らは彼女のことを心から溺愛し、毎日幸せな日々を送っておりました。
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